ショートステイ利用後はいつも歩けなくなる?!ショートステイ利用の注意点

ショートステイは便利なサービス。でもいつも歩きにくくなって帰ってくる…

知っておきたいショートステイの現状

この記事は、このようなお考えの方におすすめです。

・ショートステイ利用後に歩きにくくなるという経験をお持ちのご家族やケアマネジャー
・ショートステイを積極的に利用したい方
・いつまでも歩いて在宅生活したい方

ショートステイ(短期入所生活介護)を利用後に、

いつも歩行状態が悪くなって

困っているご家族様やケアマネジャーは

多いのではないでしょうか。

介護保険サービスに位置づけ

されているショートステイは、

介護施設に数日間、

介護を受けながら宿泊ができるサービスです。

介護が難しくなってきた高齢者が

一時的に介護施設に入所できますので、

在宅生活を継続するうえで

とても価値の高いサービスで、

ご家族様の休息に繋げることもできます。

でも利用後に歩行状態が

悪くなってしまっては、

在宅生活に戻っても不安定ですし、

介護負担も大きくなってしまいます。

ショートステイをどのように

利用すればいいのでしょうか。

ショートステイ利用後はいつも歩けなくなる?!

ショートステイ利用後に

足腰の筋力が弱ってしまって、

歩きにくくなるという意見を

耳にすることが少なくありません。

介護施設に介護を利用しながら

短期間利用できることは

とても大きなメリットがありますが、

身体機能に変化があっては意味がありません。

ショートステイとは

どのようなサービスなのか、

リハビリの観点から

お伝えしていきましょう。

・ショートステイとは

ショートステイとは

介護保険サービスのひとつで、

要介護認定を受けた在宅で生活する高齢者が、

介護施設に一時的に入所できるサービス

となっています。

サービスを利用する高齢者の多くは、

数日から2週間程度の期間となっていますが、

制度上においては30日間を限度として

利用することができることになっています。

利用の目的は、身体機能のレベルが

徐々に落ちてきた高齢者が安全に過ごすためや

ご家族の都合によるもの、

ご家族の休息目的などとなっています。

高齢者本人においては、

介護職員から必要な介護を受けることができ、

趣味などのアクティビティも楽しめることから、

楽しんで利用している方が少なくありません。

老人ホームを検討している方が、

お試し感覚で利用するということも

多くなっています。

ご家族様においても、

日常的な介護から離れることによって

ストレスを緩和させることができますし、

自分の時間を楽しむことや用事を済ますことも

できます。

ご家族様が病気になった際にも

安心して利用することが可能です。

・ショートステイ利用後にいつも歩けなくなる?

ショートステイ利用後に

身体機能が低下してしまうことを懸念している

ご家族様や担当のケアマネジャーが

少なくありません。

ショートステイは

生活の継続を目的としていますので、

歩行訓練など十分なリハビリが受けられる

わけではありません。

介護施設によっては

機能訓練などの時間を設け、

職員が付き添いしてリハビリを行っている施設も

ありますが、リハビリ専門のスタッフが

配置されていないことが多くあります。

また本人が機能訓練に対して

積極的でない場合には、

実施できないということも少なくないのです。

そのような状況で1週間、10日、2週間と経過

してしまうと、筋力が衰えてしまったり、

さらに歩行に対するモチベーションが

下がってしまうのです。

・ショートステイ中のリハビリについて

ショートステイには大きく分けて2種類あり、

「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」

があります。

「短期入所生活介護」は

特別養護老人ホームが運営するショートステイ、

「短期入所療養介護」は

老人保健施設が運営するショートステイ

となっています。

短期入所生活介護のショートステイにおいては、

理学療法士などのリハビリ職員が

配置されていないことが多く、

看護師や介護職員が機能訓練を行っていることが

ほとんどです。

しかも本格的な訓練ではなく、

趣味などのアクティビティに取り組みながら

身体を動かす、日常生活機能訓練の意味合いが

強くなっています。

老人保健施設のショートステイにおいては、

理学療法士などのリハビリスタッフが

配置されており、専門的な機能訓練が可能です。

ただし予約が取りづらいといったデメリットも

よく聞かれます。

ショートステイおすすめの利用方法

・ショートステイの日程をうまく調整する
・介護者の休息(レスパイト)はしっかりと
・訪問鍼灸・訪問マッサージを活用する

ショートステイで2週間程度の期間を利用し、

その間、おおむね寝て過ごすようなことが

あるとしたら、やはり足腰の筋力が低下し

歩行しづらくなってしまうことがあります。

本人の歩こうとする意欲も低下してしまう

可能性がありますので、

ある程度の期間を利用したい場合には、

やはり利用期間をうまく調整することが必要です。

ただし介護者に必要な休息は、

我慢せずに取得するようにしましょう。

介護者の休息目的での

ショートステイ利用のことを

レスパイトケアと呼びますが、

レスパイトケアは

介護保険サービスの目的でもあります。

高齢者本人が在宅で元気に過ごすためにも、

ご家族の心身の健康はとても大事です。

ケアマネジャーに休息の意思を伝えて、

積極的に取得することをおすすめします。

リハビリについては、

介護保険サービスと並行して、

訪問鍼灸・訪問マッサージの利用を

おすすめします。

身体機能を適切に評価し、

高齢者の身体機能にあった施術や

リハビリを施すことができます。

特にショートステイを利用したい

というご相談をいただければ、

利用前と利用後に

リハビリを行うことができますので、

身体機能の低下を抑えることが可能です。

ショートステイ利用中のアドバイスなども

できますので、ぜひ利用してみてください。

まとめ

・ショートステイは利用後に身体機能が低下するリスクがある
・訪問鍼灸・訪問マッサージによるリハビリがおすすめ
・ショートステイ利用中の過ごし方などのアドバイスも

介護保険サービスをうまく活用しながら

いつまでも在宅生活を続けてほしい!
いつまでも自分で歩行して生活してもらいたい!

そのようなご希望をお持ちのご家族様や

ケアマネジャーであれば、

訪問鍼灸・訪問マッサージの活用を

おすすめします。

介護保険サービスを活用しながら、

うまく利用してみてください。