やってはいけない高齢者の筋トレ

これだけはやってはいけない!高齢者の筋トレ注意点

寝たきりにならないための機能訓練・介護予防体操のポイント

SNSで時々筋トレを否定している人を見かけます。

そういう人達は、

デイケアとかで機能訓練をしている人達を

見たことがないのでしょう。

筋トレしてる高齢者は寝たきりになりにくいし、

100歳でも自力で歩けます。

筋トレを嫌がってやらない高齢者は、

膝とか腰の痛みで悩んでいる人が多いです。

現場を見れば一目瞭然。

頭でっかちになって

何でもかんでも理屈で物を考えるようになると

自分にとって都合のいい事実しか見れなくなる

ということでしょうか。

…ただし!激しいウエイトトレーニングには、私も反対です。

重たいものをしんどい思いをしながら頑張って持ち上げたり

マシンで強い負荷をかけてやるようなトレーニングには注意が必要です。

あれこそが筋トレ!と思っている人が多いんですが、

とんでもない間違いです。

若い人ならまだしも、

高齢者はそれによって逆に身体を壊す危険性すらあります。

若い人でも気付かないうちにウエイトトレーニングで

関節を痛めてしまっている可能性があります。

イチロー選手が

「野生の動物は筋トレなんかしてない」

「筋肉つけて身体を大きくすると、それに関節が耐えられなくなる」

と言っていたけど、そう思う。

事実、ウエイトトレーニングをバリバリやっている

ダルビッシュ選手も、大谷選手も、肘を壊した。

逆に、当院でも取り入れている[初動負荷トレーニング]を中心に、

ウエイトトレーニングをやらなかったイチロー選手は

引退まで大きな怪我をすることがなかった。

ひょっとすると、筋トレはダメだと否定している人は

激しいウエイトトレーニングを否定しているのかもしれない。

だとすれば、それは間違っていないと思う。

そもそも、筋トレ=ウエイトトレーニングというのが

間違った認識です。

筋トレ=しんどい思いをしてやるもの

というのも間違った認識です。

私が心から尊敬している師匠・松栄勲先生は

「痛い動きはしない」

「できることをできるだけ」

という考え方で、一流のスポーツ選手から重度の障害者まで

みるみるうちに回復させてしまいます。

私も師匠の考え方に基づいて、

無理のない運動。やればやるだけ気持ちが良くなる運動を

指導するように心がけています。

もう「運動はしんどい思いをしてやるもの」という考え方は古い。

とっとと捨ててしまいましょう。