ヒアルロン酸注射が効く場合、効かない場合

ヒアルロン酸で治るタイプのひざ痛

この記事では、ヒアルロン酸注射を続けても効果がない方はどんな方なのか…というお話をします。

そうです。ヒアルロン酸注射は、どんなひざの痛みにも効果があるわけではありません。そのことを知らずに、医者に言われるがままに治療を続けて効果は期待できません。

ヒアルロン酸注射による治療について、杉本和隆医師は、このように述べています。

「効果があるのは、軟骨破壊が原因となっているひざの痛みです。一方、関節の炎症による痛みが強い場合は、ヒアルロン酸は効きません」【「医者が教える効く治療、ムダな治療 ひざ、腰、背中の痛みが消えるワザ」(宝島社)より引用】

杉本先生によると、アメリカ人の変形性ひざ関節症は、関節炎型が多いので、ヒアルロン酸は薬事承認が通っていないそうです。日本人の場合は軟骨破壊型が多いので、ヒアルロン酸が薬事承認を通っている…とのこと。

さらに、杉本医師は、「ヒアルロン酸注射を3〜5回やってみて、効果がなければやめたほうがいい。漫然と年単位で打ち続けるのは無意味です」とハッキリ語っています。

これ、意外と知らずに続けている人が本当に多いのが現実なんです。変形性膝関節症でお悩みの私の患者さんも、少なくとも半年間、ヒアルロン酸注射を続けたけど全く良くならなかった…という方が非常に多いです。

実に7〜8割くらいの割合でしょうか。それくらい、ヒアルロン酸や湿布薬の処方ばかりの治療を行っている整形外科が多いということでしょう。

杉本先生が仰られているように、3〜5回やってみて効果がなければ、早い段階で他の治療法を検討した方がいいかもしれません。

VIM療法のメリット

通常の運動療法や整体ではなく、

VIM療法を受けるメリットは、たくさんあります。

メリット

①痛みに耐えなくてもいい

②痛みを緩和しながら根本的な問題にアプローチできる

③精神的にも身体的にも負担が少ないので続けやすい

①痛みに耐えなくてもいい

痛む側を患側(かんそく)

痛くない側を健側(けんそく)

といいますが、

一般的なリハビリでは患側を動かします。

つまり、痛む側を動かすので

痛みに耐えながらトレーニングをしたり

マッサージを受けたりする必要があります。

それに対して

VIM療法は健側を動かすので

痛みに耐える必要がありません。

不思議なことに、

ある法則に従って健側を施術すると

患側(痛む側)を動かしても

痛くなくなっていきます。

それだけでなく、

可動域(動かせる範囲)も拡がり、

力も入れやすくなっていくのです。

痛みに耐えなくていいから

安心して施術を受けることができますね。

②痛みを緩和しながら根本的な問題にアプローチできる

先に述べた通り、

もしあなたが一時的に

痛みを緩和するだけでなく、

痛みの原因を解消したいなら

運動療法を避けて通ることはできません。

でも、私は一時的な痛みの緩和、

つまり対症療法も大切だと考えています。

痛みを感じるシステムというのは複雑です。

単純に物理的なストレスを取り除けば

解消するというものではありません。

脳が痛みのパターンを

記憶するという説もあれば、

「腰痛は怒りである」という本もあります。

精神や感情的なものが

痛みとなって表れることがあります。

つまり、

痛みを感じることが強いストレスになり、

それがさらなる負の連鎖を引き起こします。

このパターンを断ち切るためにも、

一時的であっても

「施術を受ければ痛みが軽くなる」

という経験をすることが大切です。

そういった経験は安心を生み

希望にもなります。

「対症療法には意味がない」

という極端な考え方ではなく、

対症療法を行いつつ、

根本的な問題を解決していく

ということが大切になります。

その点でも、VIMは優れています。

一般的によく行われるマッサージ

ストレッチ、トレーニングと違って、

痛みを引き起こす原因となる

筋肉の過度な緊張を解消しつつ、

同時に筋力アップができるからです。

ちなみに、このVIM療法は

スポーツ選手が怪我をしたときに、

その場ですぐに痛みを取って

試合に出られる状態にするために、

松栄勲先生が試行錯誤する中で

見つけた方法だそうです。

それだけ即効性が求められる状況を

想定して開発されただけあって、

痛みを緩和する効果は

従来のマッサージとは比較になりません。

③精神的にも身体的にも負担が少ないので続けやすい

関節の変形を伴う慢性的な痛みを解消し

痛みなく日常生活を送ることができる…

そんな状態を実現して維持するためには

長期的なケアが必要になることは

覚悟しておかなければなりません。

半年から1年間かかることもザラにあります。

痛みが2〜3割程度軽くなる程度であれば

さほど時間がかからない場合が大半ですが

長年かけて染み付いた身体のパターン

というのはそう簡単に変わりません。

でも、簡単に変わらないことが、

安心材料であることも忘れてはなりません。

つまり、一度良い状態に戻れば

また悪い状態になるにも時間がかかる

ということです。

ただし…それはきちんと自分で

ケアを怠らないようにしたり、

定期的な身体のメンテナンスを

することが条件です。

となると、結局は続けることが大切という、

至極当然な結論にたどり着きます。

続ける上で大事なのは、

変化が実感できること。

精神的、肉体的な負荷が大きすぎないこと。

痛みを我慢しながら

やるような機能訓練をしても、

それを長期的に続けることは

難しいでしょう。

施術のたびに痛い思いを

しなければいけないようだと、

もう受けるのが嫌になっちゃいますよね?

だから、施術の後が気持ちいいとか、

施術が痛くないとか、

そういったことは本当に大切です。

VIM療法は身体のリラックスを引き出し、

ほとんど痛みを感じることなく

深部のコリを取っていくことができます。

続けるやすいので、成果も出やすい

ということですね。

VIM療法のデメリット

・意志の疎通ができない方だと効果が落ちる

脳疾患で会話ができない方など

意志の疎通が困難な場合は

指示した通りに力が入れられないので

効果が落ちてしまいます。

ただ、これはなにも

VIM療法に限った話ではありません。

通常のリハビリでも、

主体的に力を入れられないとなると

せいぜいストレッチやマッサージをする

といった処置をするしかありません。

ここまできて初めて書きますが、

実は、VIM療法は松栄勲先生が考案した

10の施術法(マツエセラピー)の中の

ひとつでしかありません。

「痛いところは無理に動かさない」

「動きやすい方向へ動かせるだけ」

という原則に基づいて

身体を正常なバランスに導いていく…

そういう技が他にもあるわけです。

だから、運動療法だけではないんです。

運動ができない場合でも、

寝たきりで関節が拘縮している方にも

問題なく対応できるのが

この治療法の強みです。

…あれ、デメリットを書くつもりが

いつの間にかメリットに

なっちゃいましたね。笑

まとめ

当院なら、一般的な訪問鍼灸

訪問マッサージ治療院とは一線を画す

ハイレベルな施術を

医療保険を使って受けることができます。

・科学的根拠に基づく施術が受けられる

・ひざ痛(変形性膝関節症)をはじめとする歩行困難に特化した施術が受けられる

・痛みを緩和しつつ根本的な問題にアプローチできる

・我慢を強いられる施術を避けられる

鍼灸やマッサージだけでは

一生歩ける身体で

居続けることはできません。

整形外科に通っても

良くならない痛みを克服したい方は

お気軽にご相談ください。

また、

介護予防・リハビリを真剣にお考えなら、

リハビリ目的のデイサービスを利用するよりも、

マンツーマンで丁寧な指導や施術が受けられる

訪問鍼灸・訪問マッサージを

利用するほうが安心です。

あるいはデイサービスと併用しながら、

訪問鍼灸・訪問マッサージを

活用してみてはいかがでしょうか。