自宅のお風呂に自分で入りたい!訪問鍼灸・訪問マッサージが考える高齢者の入浴支援の方法

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自宅のお風呂に自分で入りたい!

訪問鍼灸・訪問マッサージが考える高齢者の入浴支援の方法

この記事は、このような方におすすめです。

・入浴支援が必要だと考えている高齢者のご家族や担当のケアマネジャー

・自宅のお風呂に自分で入りたいと考えている

・いつまでも自立してお風呂に入ってほしいが、転倒などの事故が気になっている

心身の健康を維持するために、入浴することはとても大切なことです。

しかし足腰の弱った高齢者においては、自宅での入浴行為はとても難しく、また裸になることから事故の危険性が高まる行為であるとも言えます。

そんな高齢者のために、介護保険サービスにおいては、ヘルパーさんの介助によって入浴できたり、デイサービスに設置されているお風呂で入浴するなど、支援を受けることができます。

ただ入浴は裸になるものですから、高齢者の尊厳を傷つけないように配慮することがとても大事で、中には人に介助されるのを嫌がられる高齢者も少なくありません。

できればゆっくり自分の好きな時間に入浴がしたいと考えるのは当然のことでしょう。

ここでは訪問鍼灸・訪問マッサージの視点から、高齢者の入浴支援の方法について考えてみたいと思います。

自宅のお風呂に自分で入りたい!高齢者の入浴の注意点

「いつまでも自宅のお風呂にゆっくり浸かりたい!」


そう考えることは当然のことでしょう。

ただし足腰の弱った高齢者が自宅で入浴する場合、事故を起こすことなく入浴することが一番大切になります。

・高齢者が自宅で入浴する際の注意点

在宅で生活される高齢者の転倒事故を調べてみると、浴室での転倒がとても多くなっています。

特に「滑りやすい洗い場」「浴槽へのまたぎ」「立ち上がり」などでの動作の際に、転倒することがとても多くなっています。

しかも裸になっていることから、転倒時にはダイレクトに身体に影響を受けることになり、場合によっては大腿部頸部(太ももの付け根の骨)を骨折してしまうことが少なくありません。

・高齢者に対する入浴支援の問題点

足腰が不自由となり、事故の危険性があるということになれば、ヘルパーさんによる入浴介助やデイサービスでの入浴支援などが提案されることが多くなります。

確かに安全性を高める目的であれば、それらのサービスを導入することが間違いではないように感じます。

ただ、高齢者が「自宅のお風呂に入りたい」「自分でお風呂に入りたい」ということであればどうでしょう。

もしそのような希望があり、しっかりと自分の意思を伝えられていない高齢者であれば、ヘルパーやデイサービスの入浴支援を受けなければなならない可能性が出てきます。

・転倒予防ができるなら入浴できるかも

わたしは訪問鍼灸・訪問マッサージの立場から考えると、先ほどお伝えした「滑りやすい洗い場」「浴槽へのまたぎ」「立ち上がり」などの転倒を防ぐことが出来たら、ご自身で入浴も可能になるのではないかと考えるのです。

もちろん転倒事故のリスクがゼロにはなりませんが、満足度はとても高くなるのは間違いありません。

対処療法的に介護保険サービスを導入するのではなく、生活の質を重視したケアプランを作成できるのではないでしょうか。

訪問鍼灸・訪問マッサージが考える高齢者の入浴支援の方法

現在、何とか自身で入浴できているものの、転倒リスクを考えて介護保険サービスの導入を考えているというのであれば、入浴支援については自立支援の観点から取り組んでもいいのではないかと考えます。

特に「自分で自宅のお風呂に入りたい」というニーズがある場合であれば、生活の質に繋げることもできるでしょう。

また転倒リスクを考えておけば、最悪の場合にでも対処することも可能になるのではないかとも考えます。

ここでは訪問鍼灸・訪問マッサージが考える高齢者の入浴支援の方法についてお伝えしてきましょう。

・福祉用具や住宅改修サービスを効果的に利用する

浴室での転倒リスクに備えるということでしたら、やはり福祉用具を効果的に導入することが適切ではないでしょうか。

先ほどお伝えした「滑りやすい洗い場」「浴槽へのまたぎ」「立ち上がり」が解消すれば、ある程度、自立した入浴が可能になる高齢者も多いでしょう。

滑りやすい洗い場の対策としては、入浴用すのこを設置するなどの対処が可能です。

浴槽へのまたぎについては、浴槽台の設置、手すりの設置、浴槽内にも浴槽台を設置、などによって可能になるでしょう。

足が上がりにくいということでしたらバスボードを導入すれば、座ったまま入浴が可能になりますので、またぐのが怖いと感じている高齢者にも効果的です。

立ち上がりに対しては、シャワーチェアーを導入すればかなり改善しますし、目の前に手すりを設置しておけば、立ち上がり時のふらつきにも対応可能になります。

・訪問鍼灸・訪問マッサージでリハビリを開始する

またぎや立ち上がりといったリハビリについては、訪問鍼灸・訪問マッサージを利用することをおすすめします。

介護保険サービスには、理学療法士などによる訪問リハビリもありますが、痛みに対するアプローチがありませんので、対象となる高齢者が限定される場合があります。

例えば「膝が痛い」「腰が痛い」「股関節が痛い」という高齢者であれば、痛みがあるからお風呂に入れないということも多いでしょう。

訪問鍼灸・訪問マッサージであれば、痛みに対するアプローチに加えて、リハビリにも取り組んでいくことができます。

介護保険の点数を気にすることもありませんので、今後のサービス計画もスムーズになるのではないでしょうか。

まとめ

・「自宅のお風呂に自分で入りたい」と考えている高齢者の入浴支援には注意が必要
・福祉用具などをうまく活用すれば自立した入浴も可能に
・入浴支援のリハビリとして訪問鍼灸・訪問マッサージの利用がおすす

自宅のお風呂に入りたい
転倒事故を起こさないようにしたい

そのように考えているご家族やケアマネジャーであれば、訪問鍼灸・訪問マッサージでのリハビリがおすすめです。

身体評価を行い、高齢者にあったリハビリに取り組むことができます。