変形性膝関節症とはどんな病気か

この記事で何が分かるか

  • 変形性膝関節症はなぜ発症するのかが分かる
  • どんな人がなりやすいのかが分かる
  • 簡単かつ効果的な治療法が分かる

ひざ痛の原因になる病気はいくつかあります。

そのうち、ひざ痛の原因として1番多いのは変形性膝関節症です。

変形性膝関節症は高齢者に多く見られる疾患です。

理由は、高齢になると関節軟骨とその関節周囲の組織ー半月板、関節包、靭帯、筋などが老化し、変化するからです。

スポーツ経験や、足に合わない靴が原因で若い人も変形性膝関節症になりますが、ここで取り上げるのはあくまで高齢者の膝に出る慢性的な膝の痛みについて解説していきます。

変形性膝関節症の定義

米国リウマチ学会診断・治療基準委員会は、変形性膝関節症を「関節軟骨の欠損的生合成に関連した変化」と定義しています。
つまり、単に関節軟骨が減少した状態ではなく、関節周辺の組織を含んだ変化ということがいえます。

変形性膝関節症の発生要因

変形性膝関節症の発生要因には、

  • 加齢に伴う関節と関節周辺組織の老化と、
  • 加齢に伴って生じる姿勢変化による膝関節の不安定性と、
  • 異常な負荷、外傷

などがあります。

変形性膝関節症になると、膝関節の痛みが生じます。さらに、膝関節周辺組織の変性で可動域が制限され、日常生活に支障をきたします。

  • 正座ができない
  • 一歩一歩歩くたびに痛む
  • 階段の上り下りが辛い

など

「理学療法診療ガイドライン第1版」では、厚生労働省の平成19年度国民生活基礎調査の結果と、ROAD(Research on Osteoarthritis Against Disability)プロジェクトから以下の①〜③が明らかになったと報告しています。

①高齢者が要支援になる原因の1位、要介護になる原因4位が関節疾患であり、運動器の障害が高齢者の生活の質(QOL)を著しく障害している。

②本邦の膝OA患者数(40歳以上)を推定すると、X線像により診断される患者数は2,530万人(男性860万人、女性1,670万人)となり、膝OAの有症状患者数は約800万人と推定される。

③膝OAは身体的QOLの指標である physical component summary 値を有意に低下させる。

*膝OA=変形性膝関節症

寝たきりを防ぐためにも、できるだけ早く対処することが大切です。

どのように進むのか?

変形性膝関節症は、突発的に起こるのではなく、長い年月をかけて関節構成体が変化し、徐々にゆっくりと進行します。

ある日突然急激に痛くなるわけではありません。

初期ー中期ー末期と進行します。

  • 初期は軟骨の破片が出てくるので滑膜の炎症がひどく、強い痛みが現れやすい時期です。初期症状は、膝の強張りや違和感が出ます。
  • 中期は膝関節の変形が始まる段階で、初期と比べると痛みが少し軽くなることがあります。しかし、慢性痛で正座や階段の上り下りなどの日常動作が辛くなる時期です。
  • 末期は軟骨がほとんど減少し、骨同士がぶつかってしまう状態です。立つ・座る・歩くといった基本的な日常動作に支障をきたします。強い痛みが出ますが、中には滑膜の炎症が治って痛みが軽くなる人もいます。

どんな人がなりやすいか?

中高年以上

変形性膝関節症は中高年以上に多く見られます。

高齢者ほど足腰の筋力が低下し、ひざへの負担が増大するためです。体重が増えるほどひざへの負担は大きくなるからです。

ここで質問です。

日本では、60歳以上の人の何割が変形性膝関節症を患っているでしょうか?

2割?

4割くらいでしょうか?

答えは、約6割。

2人に1人は変形性膝関節症です。

日本整形外科学会は高齢者になるほど罹患率は高くなると報告しています。

肥満・メタボ体型の人

また、年齢に関係なく、肥満に該当している方も発症しやすいといえます。

BMIが25以上から肥満と判断されます。さらにメタボリックシンドロームに該当している方は変形性膝関節症を発症していることが多いこともわかっています。

【BMIの計算式】

BMI = 体重kg ÷ (身長m)2

適正体重 = (身長m)2 ×22

例えば身長160センチの場合、64キロから肥満ということになります。

ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。

それでは、体重が1キロ増えると、膝への負担はどのくらい増えるのでしょうか?

答えは、歩行では3キロ、階段の上り下りで7キロの負担が増えます。

逆に考えると体重が1〜2キロ減るだけでも、症状の改善が期待できるということです。

肥満で変形性膝関節症の人は、ダイエットをして体重を減らすことが重要です。

女性

また、変形性膝関節症は、女性に発症しやすいという特徴があります。

男女比は1:4で女性に多くみられます。

その原因は、女性は男性よりもひざ関節を支える筋肉の力が弱いことが挙げられます。

さらに軟骨の健康を保つ女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が更年期以降に減少するためと考えられています。

以上をまとめると、特に中高年以上で肥満の女性は変形性膝関節症になりやすいといえます。

筋肉が少ない人

もう一つは筋肉量が少ない人です。

筋肉量が少ない場合、膝にかかる負担が増えます。筋肉ほど加齢で減少の著しい臓器はないともいわれています。四肢の筋肉量の合計を 身長(m)の 2 乗で割った値を骨格筋量指数(Skeletal Muscle mass Index:SMI)と呼び、筋肉の量の評価値として用います。

では、最後の質問です。

体重が1キロ増えると、膝への負担はどのくらい増えるのでしょうか?

わかりますか?

体重が1キロ増えたら、膝への負担も同様に1キロ増えるのでしょうか?

答えは、

歩行では3キロの負担増、階段の上り下りで7キロの負担増です。

体重が1キロ変わっただけでも、膝への負担はものすごく増えます。

逆に考えると体重が1〜2キロ減るだけでも、症状の改善が期待できるということです。

肥満で変形性膝関節症の人は、ダイエットをして体重を減らすことが重要です。

なりやすい仕事

変形性膝関節は進行性のある疾患ですから、放置すると加齢とともに悪化していきます。

膝関節に負担のかかる動作は、重い荷物を運んだり、重い物の上げ下げなどです。そのような動作が多い運送業、建設業、農業などは変形性膝関節症になりやすい仕事と言えます。

長時間立ち続ける調理師、理髪師などの接客業も膝関節の負担が大きい仕事です。

変形性膝関節症の痛みを簡単に改善するには

とは言え、体型や職業をすぐに変えることも簡単ではありませんよね。

筋肉量を増やすことも時間がかかります。

それに、年齢や性別に至っては自分でどうにかできるものではありません。

では、変形性膝関節症になりやすい人や、もうなってしまった人は諦めるしかないのかというと、決してそうではありません。

変形性膝関節症の治療法についてはまた改めて解説したいと思いますが、

今回はその中でも「今、変形性膝関節症の痛みにお困りの方」が「簡単」にできる治療法をご紹介します。

私は10年以上「シニアの長引く足腰の痛み」を専門として患者さんを治療してきました。

できるだけ多くの患者さんの悩みを解決するため、

国家資格を取得した後も勉強会やセミナーに参加し自己投資を続けてきた結果、

現時点での私が出した結論です。

最も「簡単」かつ「ひざ痛の根本原因に効く解決策」と考えられる治療法はこれではないかと。

その私の結論というのは、

医療用インソール「フォームソティックス」を使用することです。

なぜインソールなのか?という点は、次の点で非常に優れているからです。

こちらも深い話になので説明すると長くなるのですが、

簡単にポイントをまとめると次の通りです。

・効果のインパクトが大きい(変化が大きい)

・取り入れるのが簡単=すぐに変えられる

・持続性がある

下肢バイオメカニクスの観点において、

足部の歪みが体全体に連鎖し悪影響を与えるということが分かっています。

インソールでそれを矯正することはひざ痛の根本原因にアプローチすることになります。

さらに、このフォームソティックスが他の医療用インソールと違う点は

・非常に軽い素材でできている

・買った後もしっかりフィットするように微調整ができる

ということです。

通常の医療用インソールでは大体約45gくらいにはなりますが、

フォームソティックスの定番の型が19gで非常に軽い特別な素材で作られています。

そしてフォームソティックスの最大のメリットである「買った後に微調整できる」こと。

普通、医療用のインソールを作るには足の型をとってオーダーメイドしますので、

その型にピッタリのインソールができることになります。

それが一度でバシッと決まればいいのですが、

足の状態がいつも同じというわけではないのです。

型を取るときにむくんでいたりすると、作った後にしっくりこないインソールとなって、しかもそれが調整できないまま使い続けるか、新しく買い直すしかないのです。

フォームソティックスは既製品のインソールですが、

熱成形とカスタムで患者様にピッタリのインソールを作ることができ、

履いて歩くことでさらに馴染んで、

しかもサポートする部分は崩れないという特徴があります。

つまり、治療法の中でも簡単かつ効果的なのが医療用インソールであり、

医療用インソールの中でもオススメなのがフォームソティックスということです。

まとめ

  • 変形性膝関節症は関節軟骨とその周辺組織の変性である
  • 進行すると痛みと関節の可動域の制限によって日常生活に支障をきたす
  • 中高年以上、肥満の人、女性、筋肉量が少ない人がなりやすい
  • 重いものを運んだり積み下ろしする仕事、立ちっぱなしの仕事をしている人がなりやすい
  • 変形性膝関節症の治療法として「簡単かつ効果的」なのは医療用インソール
  • 医療用インソールのなかでオススメなのがフォームソティックス

いかがでしたでしょうか。

この記事を通して変形性膝関節症がどんな疾患なのかを理解して、

予防に役立てていただけたら幸いです。

また、当院でもフォームソティックス・メディカルを取り扱っていますので、

まずは試してみたい、説明を聞きたいという方はお気軽にご連絡ください。

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